特集

知床半島のプユニ岬からオホーツク海へ沈みゆく夕陽をひとり静かに眺めていました。
羅臼平から見上げる白い羅臼岳(1661m)に感動しました。地図によるとテンバを指定しており、フードロッカーも設置されています。しかし特にここ羅臼はヒグマの生息域なので、野営は十分ニ注意したいものです。
羅臼岳山頂直下の岩清水でアイスクライミングを楽しみました。
東北第一の名峰と崇められてきた鳥海山新山(2236m)の巨岩に立つ雲上人を捉えました。日本海に注ぐ裾野は美しいシルエットを演出しますが、アプローチが長い山でもあります。そして、気候的に雲海が発生しやすい地域です。
飯豊山(2105m)新山小屋から飯豊連峰最高峰の大日岳(2128m)方面を捉えました。夕陽を見送りながらホットウィスキーをしたためます。今夜は無人の小屋で故郷を想います。
谷川岳では切り立った断崖にまとわりつく雲の妙味を目の当たりにしました。

 

総評

  • 上の画像は日本の風景が最も美しく表現されるといわれいている白銀比(1:1.4)を採用しました。
  • 2007年10月12日(金)一大決心をして「北海道、東北、上信越 ひとり旅」を決行しました。不安と期待に胸を膨らませ福岡空港を飛び立ちましたが、思いのほか予定通りの旅を楽しみました。
  • 北海道ではいきなり冬将軍の手厚いお出迎え! 福岡空港では半袖で、まだ寒さに慣れていない身体には多少堪えました。そして北の大地での心配事はやはりヒグマとの遭遇。ヒグマ対策のため新千歳空港からレンタカーを走らせ札幌市内のアウトドアショップで熊よけスプレーを購入しました。しかし現場で遭遇して役立つかは疑問ですが、精神的な支えにはなります。
  • 天候悪化のため利尻島に渡れず利尻富士に登れなかったのが心残りなので、次回はそのだけを目指したいと思います。
  • 東北での山行は天候にも恵まれ心置きなく自然の恵みに満喫しました。
  • 最後に、札幌市内でご教示頂いた山の先輩を始め、部屋を提供してくださったNPOの方、各地で親切に接して貰った暖かき皆さまに心より感謝致します。
  • 今回の旅で私のスケールは日本列島の尺になりましたが、世界にはまだ及びません。残りの人生を駆使してスケールをもっと伸ばします。有難うございました。